4K映像伝送

LTN Servotechnikのスリップリングは、数々のアプリケーションに使用され、電力負荷や信号を確実に伝送しています。スリップリングは外からは見えませんので、ハイテク部品として認識されません。

アプリケーションの詳細説明

課題:

2016年、ニュルンベルクの展示会SPS IPC Drivesにおいて、当社はスリップリングの性能を実際に目で確かめることができるよう、4Kカメラ(Sony FCB-ER8300)から4Kモニター(Panasonic TX40CXW704)に、スリップリングを介して映像信号を伝送するというアプリケーションを展示しました。カメラからの映像データのHDMI変換には、HDMI 4Kインターフェースボード(iShot XBlock)を使用しました。スリップリングの課題は、4本の高周波シールドケーブルの信号に加えて、HDMIケーブルを流れる6つの信号を、ノイズや相互干渉なしに伝送することです。また、伝送経路の多さに加えて、小型の回転ユニットに組み込めるよう、できるだけ小型化することも課題でした。

ソリューション:

この仕事に最も適しているのは、SC020シリーズのスリップリングです。外径わずか20mmと小型ながらも、標準仕様で最大36チャンネルの信号伝送が可能です。回転ユニットに使用した監視カメラ用プラットフォームは、インターフェースボードを含むカメラヘッドをしっかりと保持してくれますし、監視カメラの装置構造上、連続回転が可能です。次に、SC020スリップリングを上記カメラ装置の真ん中に取り付けます。装置はカバーで覆っていませんから、カメラからケーブルがスリップリングを通って接続されている様子が目視で確認できます。HDMIケーブルを流れる高周波信号はノイズの影響を受けやすいので、スリップリング内部でも高周波ケーブルの規格に沿った配線を採用します。このデモでは伝送距離(HDMIケーブル長)は約3mでしたが、SC020スリップリングで、4K映像データ(またはUHD)を30HzのリフレッシュレートでHDMIケーブルを介して伝送が可能だということを立証しました。このアプリケーションは展示会の「ハイライト」だったのですが、商品化される日も遠くないでしょう。

応用分野

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スリップリング製品案内

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エンジニアリング

当社では、ご覧のアプリケーションに特化したカスタムメイドのソリューションを開発しています