ご覧のアプリケーション用製品についてご説明します
レーダーアンテナ用スリップリング
レーダーアンテナ用スリップリング
高周波ロータリージョイントに組み込んで電力・信号を伝送するために、LTNは高品質のスリップリングシステムを開発して、民間空港や船舶、車両などのレーダーシステムに提供しています。
アプリケーションの詳細説明
課題:
レーダーとは、無線周波数帯の電磁波(電波)を利用して位置情報等を検知する方法や装置のことで、航空管制や気象予報をはじめとする軍事・民生の両分野で利用されています。レーダーアンテナには指向性があるため、一方向しか「見る」ことができません。しかし、船舶や航空管制などの多くのアプリケーションでは、360°スキャンする全方位レーダーが必要になるため、アンテナは連続的に回転運動を行います。すなわち、固定された架台とレーダーシステムの回転ユニットとの間で、電力や制御信号が確実に双方向伝送される仕組みが必要になります。
ソリューション:
レーダー分野においては、高周波(HF)ロータリージョイントが、可動部品間で高周波通信を行います。業界が求める要件や基準を満たすために、LTN Servotechnikは、パートナー企業との協力のもとに、専用の特殊スリップリングシステムを開発しています。例えば、レーダー技術では複数の周波数帯による同時送受信が必要なケースが多くありますが、この仕事を担うのがマルチチャンネル・ロータリージョイントです。そこで課題となるのが、どのようなスリップリングのデザインであれば、こうした高周波信号用マルチチャンネル・ロータリージョイントと組み合わせて取り付けることができるのかという点です。
ロータリージョイントの構造は、レーダーアンテナを使用する分野のニーズに応じて複雑化します。当社は、様々な部品をモジュール化することにより、できるだけ部品の種類を増やさずに、多様なソリューションを提供することに成功しました。LTNのスリップリングは、シンプルで信頼性の高い設計と優れた電気的・機械的性能を兼ね備えており、回転寿命は5000万回転で設計されています。その電気的特性(接触抵抗、絶縁性、ノイズ)と、-55°Cから+85°Cまでという広い使用温度範囲から、民間空港をはじめ多くのアプリケーションで安心してお使いいただけます。