回転ドア（上/下駆動）

アプリケーションの詳細説明

課題：

建物のタイプや用途に応じて、2枚、3枚または4枚扉の回転ドアが設置されます。そのうち扉が3枚と4枚のタイプには、適切な脱出機構が必要とされ、2枚扉の場合は、風の侵入を防ぐために角度監視システムが必要になります。とりわけ、回転ドアの内部に広告スペースが設けられている場合には、スリップリングシステムとロータリーエンコーダの役割は非常に広範にわたります。照明、場合によっては駆動モータの負荷電流、内部安全装置用の信号電流、広告モニター用のビデオ信号または制御用のバス信号を確実に伝送し、インクリメンタルエンコーダから出される位置フィードバック信号を送信できなければなりません。これらは電気的な要件ですが、回転ドアは建築要素でもあり、例えば高級ホテルのエントランスのように、特定のイメージを利用者に伝えるという機能を有することも多々あります。その場合、美的観点から、ドアの上のスペースが著しく制限されることがあり、装置類は非常に狭い空間に収められることになります。

ソリューション：

LTN Servotechnikは、スリップリングとエンコーダの経験豊富なメーカーとして、20年以上にわたり、あらゆる種類のアクセスシステムにスリップリングシステムとエンコーダを統合するソリューションを提供してきました。当社は、これらの機器の組み合わせを極めて小さなコンポーネントとして設計し、コネクタで簡単に接続できるよう完成させた試験済みの製品としてご用意しております。

例えば、広告モニタ、照明、駆動モータの電源供給用スリップリングSC104と、安全装置信号、バス信号、そして場合によっては映像信号を伝送するSC020、そして中空軸タイプのインクリメンタルエンコーダG36を組み合わせたものがあります。

他にも、軸内径40mmのロータリーエンコーダとスリップリングを組み合わせた総合的ソリューションもあり、これには回転ドアシステムの中央ボルトに信号を伝送するためのスリップリングSC020がつきます。

このようにLTNでは、設置スペースが限られた回転ドアシステムに適したソリューションを提供しています。高さわずか42mmのデザインに、230V用の6つの負荷回路と26の信号回路、そしてロータリーエンコーダを搭載するというのは、技術的には至難の業です。しかし、それを解決する力こそがLTNの強みです。