支持アーム照明

手術用照明装置は手術室の照明として不可欠であるばかりではなく、医療処置を映像で記録する機能を備えている場合も少なくありません。ここでは、手術用照明におけるスリップリング・ソリューションを介した映像データの伝送に焦点を当ててご紹介します。

アプリケーションの詳細説明

課題:

記録、研修または詳細な分析などを目的に、今日では手術を撮影することが一般的になっています。そこで、最適な位置から手術の様子を記録するために、HDカメラを内蔵した手術用照明が多数開発されています。

照明は全方向に旋回可能でなければなりません。可動式照明システムにスリップリングを搭載することで、動くコンポーネント間の電力供給と、高精細でロスのない映像信号の伝送が可能になります。技術的なポイントは、映像およびデータ通信用のケーブルやコネクタと、スリップリングの接点技術を正しく選択することです。当社の課題は、データ量3Gb/sの高解像度HD-SDI映像を、干渉なく伝送する技術を提供することでした。さらに、スリップリングは差し込み可能かつ堅牢で、照明システムに後付けも可能なものが求められました。

ソリューション:

手術用照明システムは、多くの場合、ユニット内のスペースが限られています。難しい要求を満たしてくれるのが、LTNのSA030ロータリーコネクタ・スリップリングです。樹脂製ボディに少し変更を加えることで、高周波用ロータリージョイントをロータリーコネクタの中心にはめ込むことができました。また、コネクタを差し込み可能にするために、接点の板バネが外れないよう工夫しました。そして、スリップリングを75Ω同軸ケーブルに接続します。ロータリーコネクタ同士は、特殊設計のミニチュア同軸コネクタで接続され、超スリムな樹脂製ハウジングが、予期せぬ金属接触からコネクタを保護します。接点(端子)はネジ止めも可能なので、誤って外れることはありません。こうしてできた全長5メートルのケーブルハーネスには、SA030スリップリングが3つ直列で配置され、カメラ接続用コネクタ、シーリングサプライユニット接続用コネクタ、そして仕様によってはスプリングアーム内のケーブルを外すためのミニチュア同軸コネクタが含まれます。

応用分野

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スリップリング製品案内

ご覧のアプリケーション用製品についてご説明します

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エンジニアリング

当社では、ご覧のアプリケーションに特化したカスタムメイドのソリューションを開発しています