slip rings for central axis support arm lights

支持アーム照明 センター軸

支持アーム照明 センター軸

医用工学とは、患者のために使われる機械機器技術の総称です。この分野に含まれる多数の装置の中から、手術用照明の懸架と電気配線に関わる部品、特にセンター軸のスリップリングをご紹介します。

アプリケーションの詳細説明

課題:

手術用照明のセンター軸は、垂直の軸と水平のカンチレバーやアームから構成されています。軸には、1個~3個のアームが取り付けられます。センター軸は手術室の天井に固定され、大きな荷重に耐えられるよう頑丈に作られているため、軸径は通常50~80mmになります。水平アームの寸法は、軸にかかる荷重に比例して大きくなります。しかし、デザイン的な観点から、センター軸と水平アームはスリムな外観とする必要があります。電気的要件に加え、負荷用スリップリングを2つ、信号用スリップリングが最大6つ必要となるため、スリップリングの物理的寸法には非常に厳しい条件が課されます。すなわち、スリップリングは、簡単かつ確実な取り付けが可能で、取り付けスペースが小さく、電力密度が高いという要件を満たす必要があります。

ソリューション:

この課題を解決するために、LTNは、外径120mm、内径80mm、幅68mmのカプセル型スリップリングシステムSA120を開発しました。手術用照明には、最大12Aの負荷用スリップリングが2つ、照明制御用および映像伝送用には最大2Aの信号用スリップリングが6つ用意されました。負荷用スリップリングには銀グラファイト接点を採用しました。摺動面となる真鍮リングには、硬質銀メッキが施されています。この構成により、狭い動作範囲においても、常に短時間で最高レベルの性能を発揮することができます。同様に、信号用スリップリングも、硬質金メッキの表面とそれに合わせた金メッキの摺動接点により、摺動抵抗を最小化しています。高い電力密度はもちろん、お客様にとって重要な要望は、すべて満たすことができました。堅牢なポリカーボネート製のハウジングは、デリケートなスリップリングの接点を保護し、確実な取り付けを可能にします。また、密閉型システムの採用により、リングに対してブラシを微調整する必要がなくなりました。さらに、ハウジングの形状を取り付け先の構造に合わせているため、スリップリングは正しい位置でのみ取り付け可能になっていますので、軸を組み立てる際のミスを防ぎます。

応用分野

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スリップリング製品案内

ご覧のアプリケーション用製品についてご説明します

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エンジニアリング

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