spring arm slip rings made by LTN

支持アーム照明 スプリングアーム

支持アーム照明 スプリングアーム

医用工学は、医用生体工学とも呼ばれ、医療サービスに工学の原理や法則を応用して患者のために役立てる分野です。この分野に含まれる多数の装置の中から、手術用照明の懸架と電気配線に関わる部品、特にスプリングアーム・スリップリングをご紹介します。

アプリケーションの詳細説明

課題:

スプリングアームは、手術用照明の懸架部分にあたり、メインアームとカルダンジョイントの間に取り付けられています。旋回させたり上下に動かしたりできますので、主に手術用照明の高さを決める役割を果たします。他のすべての手術用照明部品と同様に、スプリングアームのサイズも、耐荷重性によって決まります。デザインをスリムにしたい場合は、より高い耐荷重性が求められます。そこには小径のスリップリングを使用しますが、サイズとは裏腹に高い電力密度が要求されます。ご紹介している例では、3つの負荷用スリップリングと、6つの信号用スリップリングを所定のスペースの中に収めなければなりませんでした。さらに、アームとカルダンジョイントとの境目にスリップリングを取り付ける作業をお客様ができるよう、構造的にも電気的にも差し込み接続が可能であると同時に、機械的に堅牢である必要がありました。

ソリューション:

LTNは、ピンとソケットからなるスリップリング・ロータリーコネクタSA030-06/03-L01で問題を解決しました。ソケットはスプリングアームに、ピンはメインアームとカルダンジョイントに取り付けられることが多く、最大回転数は20rpmです。スプリングアーム・ジョイントには長さ約100mmの設置スペースがありますが、直径が30mmしかないことが問題を難しくしていました。端子が確実に嵌合したうえで回転できるように、直径に段差をつけ、放射状にばね(弾性)をつけた設計になっています。負荷接点にはプレス加工した銀メッキの部品を、信号用には硬質金メッキの真鍮リングを使用し、その上を硬質金メッキの信号用スプリングが摺動します。負荷用リングの定格はDC48Vで15A、信号用リングはDC48Vで2Aです。信号用リングはサイズが小さいため、CANバスやSDビデオに代表される、制御や映像技術分野で一般的なデータ形式の通信に問題なくお使いいただけます。所定の位置にピンとソケットを設置できれば、機械部品の取り付けも電気的な接続も簡単に行うことができます。

応用分野

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スリップリング製品案内

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