患者用ベッドライト（壁付け式）

アプリケーションの詳細説明

課題：

介護や看護の現場で使用される患者用ベッドライトは、壁付け式のものが多く、高い機能性と可動性を備えています。しかし、手術室の支持アーム照明とは異なり、デザインがより重視されます。エレガントでスリムなデザインにすれば、スリップリングを取り付けるスペースも狭くなります。

照明用に3極を備えたスリップリングは、全方向回転ができ、小型で、プラグ接続可能でなければなりません。壁付け照明には合計3つのスリップリングを直列に接続する必要があり、電気的要件はDC48Vで5Aです。

ソリューション：

壁付け式照明の懸架方式としては、カンチレバー、スプリングアーム、および/または回転継手を使ったものが多く見られます。コンパクト設計ながらも、医療現場の日常で要求される可動性と機能性を完全に満たすことができるのは、豊富な実績を誇る3極タイプのスリップリング・ロータリージョイントSA030です。ロータリーコネクタの直径はわずか30mmです。負荷接点には、プレス加工された銀メッキ部品を用いており、電流容量はDC45Vで最大15Aです。スリップリング・ロータリージョイントの端子は、直径に段差をつけ、径方向にばね（弾性）をつけた設計になっているため、軸方向に引き抜くことも、またしっかりと差し込んで回転させることも可能です。すなわち、コネクタのピンとソケットが所定の位置に設置されていれば、機械部品の取り付けも電気的接続も簡単に行うことができますので、組立は非常に簡単です。