ご覧のアプリケーション用製品についてご説明します
風力発電機ピッチシステム
風力発電機ピッチシステム
LTNは既に2004年から、風力発電用の高度なスリップリング・ソリューションをメーカーやサービス事業者に提供しています。当社製品は、ピッチシステム用のデータ、信号、電力の伝送を行います。
アプリケーションの詳細説明
課題:
風力発電機のピッチシステムは、風に対するブレード(羽根)の角度を調節することで、出力を制御するシステムです。これにより、変動する風力に対して発電効率が最適化されます。また、ピッチシステムはブレーキの役割も果たします。例えば強風時には、ブレードのピッチ角度を調整して風を受け流し、ロータの回転を止めることができます。このように、ピッチシステムは安全性にも大きく関わっています。
ブレードの角度調整に必要な制御信号と電力は、ナセルから回転ハブに確実に伝送されなければなりません。
さらに、技術の進歩に伴い、ローターブレードには、より多くのセンサーや機能が搭載されるようになっています。そのうち主なものは、ヒーター機能、振動解析、ひずみ測定などです。
これらの追加機能に必要な信号や電力も、ピッチシステムのロータリージョイントを介して伝送しなければなりません。また、こうした場所に搭載されるスリップリングは、様々な環境の影響を受け、そこから生じる負荷にさらされています。
ソリューション:
ロータリージョイントの設計には、風力発電機の機種や設計に合わせた個別の調整が必要です。
当社のスリップリングは、小型かつモジュール設計のため、こうした個別の要求に簡単に対応することができます。
スリップリングの役割は、ブレード制御や加熱のための電力供給、解析機器への信号やデータの伝送、イーサネットベースのフィールドバスシステム(例:プロフィバス、CANバスなど)の通信など、多岐にわたります。ご要望に応じて、光ファイバ通信、石油やガスなどの媒体の輸送も、オプション機能として追加することができます。
風車の場所が海岸地域なのか、あるいは洋上なのかは、全く問題ではありません。LTNには、長い経験によって培われた安定した技術があり、これまでも極端な温度差や、環境的・機械的負荷に恒久的に耐え抜いてきました。毎年約6000個のLTNスリップリングが風力発電装置に搭載されているという実績こそが、お客様からの信頼の証です。